行事シーズンの教室にこそ「マイクロラーニング」──浮足立つ気持ちを、5分のインタラクティブ教材で授業に引き戻す

運動会の練習を終えて教室に戻ってきた子どもたちは、まだ少し上の空。授業を始めても、心はまだ校庭にいる。2学期の教室には、こんな場面が増えます。

9月後半から11月にかけては、運動会、文化祭、音楽会、修学旅行と行事が続きます。行事は子どもが大きく育つ、学校の宝物のような時間です。ただ、授業の側から見ると、気持ちが浮足立ちやすい季節でもあります。先生方や、学校を支える教育委員会・教育事業のご担当者に向けて、今回は「浮ついた気持ちを、どう授業に引き戻すか」について考えてみたいと思います。

行事シーズンに気持ちが浮つくのは自然なこと

明日は本番、さっきまで予行練習。廊下にはダンスの曲が流れ、教室の後ろには小道具が積んである。こんな環境で「いつも通り45分集中しなさい」と言うほうが、難しいものです。

問題は、浮ついていること自体ではありません。授業が始まったときに、意識の切り替えがうまくいかないことです。だとすれば、気合いや注意の言葉で切り替えさせようとするのではなく、授業の頭に切り替えの「仕掛け」を用意するほうが現実的ではないでしょうか。

授業の最初の5分にインタラクティブ教材を挟む

私たちがご提案したいのは、授業の最初の5分に、短いインタラクティブ教材(操作しながら学ぶデジタル教材)を挟むことです。

1本5〜10分ほどの小さな単位で学ぶ方法は「マイクロラーニング」と呼ばれ、もともとは忙しい社会人の研修分野で広がってきた考え方です。この短い学びとインタラクティブ教材の組み合わせが、集中の引き戻しによく効きます。理由は3つあります。

  • 「操作する」が注意を集める──話を聞くのは受け身ですが、画面をなぞる・選ぶ・動かすのは能動的な行為。手が動き始めると、意識は自然と手元に集まります
  • 反応がすぐ返ってくる──自分の操作に対する反応がすぐ返ってくるので意識が逸れにくく、体を動かしたあとの「聞くだけでは入りにくい」状態でも、授業の内容に意識を向けやすくなります
  • 5分で完結する──短いので集中力が途切れず、小さな達成感とともに、そのまま本題の授業に入れます

「静かにしなさい」という声掛けの代わりに、5分の教材が切り替えのスイッチになる、というわけです。

集中を切り替えたい場面での活用例とコツ

使いどころは、「集中の切り替えが必要な場面」と考えると分かりやすいと思います。行事練習の直後の授業のウォームアップに。体育のあとや昼休み明けの、ざわつきが残る5分に。午後の眠気が出やすい時間の立ち上がりに。

うまくいくコツは2つです。ひとつは、時間をはっきり区切ること。「5分だけ」と宣言して残り時間が見えるようにしておけば、教材の時間がだらだらと延びることはありません。もうひとつは、毎回同じ流れにすることです。「練習のあとの授業は、まずこれを5分」と決まっていれば、教材を開くこと自体が「ここから授業」という合図として働くようになります。切り替えの仕掛けは、ルーティンになったときにいちばん力を発揮します。

たとえばこんな教材

では、どんな教材がこの5分に向くのでしょうか。イメージしていただくために、当社が無料公開している「オープン教材」から、サンプルをいくつかご紹介します。

いずれも「操作すると反応が返ってくる」インタラクティブ設計で、1回5〜15分で完結します。

GIGAスクール構想で配備された1人1台端末(ChromebookやiPadなど)のブラウザで開くだけで、インストールも会員登録も要りません。学校の授業や自習といった教育目的なら、無料でお使いいただけます。もちろん、いま授業で進めている単元と合うものがあれば、切り替えの5分に限らず、そのまま授業教材としてお使いいただくこともできます。

こんな教材がほしい、というアイディアをお聞かせください

もし「この単元の、こんな教材があれば使うのに」というアイディアをお持ちでしたら、ぜひお問い合わせください。学校・自治体・教育事業者向けのオリジナル教材制作として、ご相談を承ります。色覚の多様性に配慮した配色や、読みやすいフォントの採用など、教育現場ならではの要件も踏まえて設計します。

また、「オープン教材にこんなものを追加してほしい」というリクエストも歓迎です。実際に教室で使う方の声は、次の教材づくりの何よりのヒントになります。

行事の思い出と学びの積み重ね、どちらも実る2学期にしてみませんか。

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最終更新日: 2026-10-07