デジタル教材を導入したのに、子どもがすぐ飽きてしまう。画面を適当にタップして、内容が頭に入らないまま先へ進んでしまう——。教育の現場で、こうした悩みは珍しくありません。
多くの場合、原因は教材の「情報量」や子どもの「集中力」ではなく、教材の「使いやすさ」と「わかりやすさ」の設計にあります。この二つが噛み合ったとき、子どもは自分から教材に手を伸ばし、「わかった!」という手応えを自分で掴みにいくようになります。
このコラムでは、その「使いやすさ・わかりやすさ」の正体を解き明かし、いますぐ無料で試せる具体的な教材を3つ、活用のヒントとともにご紹介します。
1. 「使いやすさ・わかりやすさ」の正体は、学習設計にある
私たちが何気なく使う「使いやすい教材」という言葉。この”使いやすさ”を、設計の世界ではUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)、あるいはインストラクショナルデザイン(学習設計)と呼びます。専門用語ではありますが、意味するところはシンプルです。**「学ぶ人が、迷わず・楽しく・自ら動けるように、教材の流れと操作を設計すること」**です。
ここで大切なのは、使いやすさは単なる「見た目のきれいさ」ではない、という点です。本当に効く教材の設計とは、子どもが自分で触って動かすことで、平面の教科書では掴みにくかった概念を、空間的・直感的に理解できるように導く設計です。
たとえば「立体の展開図」を、文字と静止画だけで理解するのは大人でも難しいものです。しかし、実際に展開図が組み上がっていく様子を自分の手で動かして見られたら、どうでしょう。「あ、この面がここに来るのか」という気づきが、説明抜きに訪れます。この気づきの瞬間を設計することこそ、学習設計の核心です。
2. 立場によって、「動く教材」の活かし方は変わる
「動く教材が良い」と言っても、その活かし方は教育に携わる立場によって異なります。学習環境を大きく3つに分けて、有効な活用方法をまとめました。
学習塾・個別指導塾の場合
生徒が自宅でも取り組める自立学習の教材として有効です。授業では扱いきれない「体感的な理解」を家庭学習で補い、次の授業での定着を高められます。他塾との差別化ポイントにもなります。
学校法人・私立学校の場合
GIGAスクール端末(Chromebook・iPad)を活かした授業内活用に向いています。一斉授業では伝わりにくい概念を、生徒一人ひとりが自分のペースで操作して理解できます。
通信教育・オンライン学習事業者の場合
対面指導がない分、教材そのものが”先生”の役割を担います。子どもを飽きさせず、能動的に学ばせるインタラクティブ性は、継続率・満足度に直結します。
3. 今すぐ試せる、インタラクティブ・オープン教材3選
ここからは、エレファンキューブが無償公開している教材を3つご紹介します。いずれもブラウザですぐ動かせます。「自社の教材やカリキュラムにどう応用できるか」というカスタマイズの視点もあわせてお読みください。
①『くらべてみよう!ほんとの大きさマップ』(社会・地理)
https://www.elephancube.co.jp/OpenEducationalResources/interactive/I19_truesize/index.html
触ってわかること: 地図上の国をドラッグして別の国に重ねると、メルカトル図法による大きさの”歪み”を取り払った、本当の面積比較ができます。日本とアフリカ大陸を重ねてみると、「え、こんなに違うの!?」という驚きが生まれ、地理への好奇心に火がつきます。地図帳を眺めるだけでは決して得られない直感的な体験です。
応用例: 貴校・貴塾が扱う地域教材や、特定単元(たとえば都道府県の面積比較、大陸ごとの比較)に最適化した専用版を制作できます。
②『月の満ち欠けシミュレーター』(理科・天体)
https://www.elephancube.co.jp/OpenEducationalResources/interactive/I2_moon-phases.html
触ってわかること: 月の公転位置をスライダー上でドラッグして動かし、地球から見える月の形の変化をリアルタイムで観察できます。教科書の静止画では想像しにくい「公転と見え方の関係」を、自分で操作しながら納得でき、「なぜ満ち欠けが起きるのか」が、腑に落ちます。
応用例:理解度を確認するクイズ、解説ナレーションなどを追加することができるので、「確認テスト付き教材」へと発展させることも可能です。
③『立方体展開図シミュレーター』(算数・幾何)
https://www.elephancube.co.jp/OpenEducationalResources/interactive/I1_cube-net-simulator.html
触ってわかること: スライダーを動かすと、展開図がアニメーションで立体へと組み上がっていく過程を確認できます。「頭の中で立体を組み立てる」という、多くの子どもがつまずく空間認識を、画面上の動きが力強くサポートします。
応用例: 立方体以外の立体(直方体、角柱、角錐など)や、難易度別の問題群へ拡張し、貴社ドリルの単元に紐づけた「シリーズ教材」として展開できます。
他にも様々なインタラクティブ教材がございます。まずは下記サイト上で実際にお使いいただき、その効果を確かめてみてください。
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エレファンキューブでは、最新のAI生成技術を制作プロセスに組み込むことで、インタラクティブ教材の制作コストを従来の約5分の1に圧縮できました。今まで制作費用がネックで制作を断念していたインタラクティブ教材を、低コスト・短納期で制作することが可能です。
- オープン教材をベースにした、自社専用オリジナル教材の開発
- 既存カリキュラムのデジタル教材化(UI/UX・学習設計)
- 学習ログ取得や確認テストなど、指導に活かす機能の追加
「まずは1コンテンツだけ、教材をインタラクティブ化してみたい」という小さなご相談でもOKです。何かご要望がありましたら、ぜひご相談ください。デジタル教材専門の制作会社として、企画から設計・制作までを一貫してお手伝いします。

