学校教育でデジタル教材の利用は海外では当たり前!?

『デジタル教材』と検索すると、様々な出版社が自社で出版しているデジタル教材とそれに関する情報の無料配信などを行っていることが分かります。日本でも少しずつ知名度が広がっているデジタル教材ですが、海外では当たり前のように活用されていることをご存知ですか?

 

諸外国でのデジタル教材の利用について

デジタル教材はアメリカを中心に広がりを見せ、アジアの国々でも教育の場に取り入れられています。国を挙げて普及を目指すところも多く、まさに世界中の教育現場で『教材』の概念が変わりつつあるのです。

実際に、文部科学省は様々な国でデジタル教材を活用していることを発表しています。2016年に公開された『諸外国におけるデジタル教科書・教材の活用について』という現地調査資料では、韓国、シンガポール、アメリカ、イギリス、オランダの各国で積極的にデジタル教材が導入されていることが分かっています。

 

デジタル教材のメリット

近年、子ども向け通信教育はデジタル教材を導入し『個々の習熟度に合った学習』を実現しています。なぜなら、教材をデジタル化することにより、映像によるわかりやすい解説やeラーニングでの繰り返し学習、苦手な分野を重点的に学ぶことが可能になったからです。また、ゲーム感覚で楽しく学習することもできるので、子どもが勉強を始めるきっかけにもなります。

デジタル教材は、学校教育の場においても役立ちます。文字の拡大や音声による読み上げなどによって、「字が見えにくい」「先生の話を聞き逃してしまった」という生徒の悩みを解決し、より多くの生徒が学習内容を理解するための手助けになるでしょう。

 

紙の教材にもメリットはある

先ほど述べたようにデジタル教材には多くのメリットがありますが、だからといって全ての教材をデジタル化すればいいというわけではありません。紙の教材にもメリットがあります。当然ながら紙の教材はデジタル教材と異なり電池切れの心配がありません。充電する必要も無く、何時間でも学習に使用することが可能です。また、デジタル教材の場合、パソコンやタブレットの画面を長時間見ることになるため、目が疲れやすくなってしまいます。このように、電池切れの心配が無い点、目に優しい点など、紙の教材にも優れた部分があります。

 

デジタル教材のメリットとデメリットを生かした柔軟な使い分けを

デジタル教材はその利便性などから、アメリカを始めとした各国の教育現場において積極的に導入が進んでいます。しかし、従来の紙の教材にもデジタル教材とはまた別の利点があるのです。そこで、デジタル教材と紙の教材をうまく組み合わせることで、生徒の学習環境を更に向上させることができるのではないでしょうか。