親子で学ぼう、子供と学習アプリ。親目線で見た自分の時代との違い

もはや勉強のためにアプリを活用することは当たり前になりつつある中。やっぱり親世代は、まだまだデジタル教材への抵抗感がある人もいるでしょう。なんといっても、ゲームは一日30分まで、テレビも見すぎるとよくないなど、子ども時代はたくさんの制限と共に育ってきた世代です。とはいえ、時代は変わってきています。現代のデジタル教材、ゲームがどう変わってきたのかを、親目線で見ていきます。

親世代のゲームと今のゲームの違い

親世代のゲームの多くは、手を使うものでした。今もあるのかもしれませんが、とにかく指が摩擦で赤くなるまでボタンを連打し、指紋が消えるかと思うほどボタンをこすり続け、難しい必殺技を繰り出してきました。「格ゲー」「落ちゲー」と呼ばれるそれらは、頭を使うというよりも、指の器用さを求められる部分が多く、手の小さい私は結構苦労したものです。ムキムキしたキャラクターが繰り出す物理法則を無視した必殺技は、私の技量では出せないものばかりでした。結構反射神経を必要とするものが多く、ある意味スポーツの延長(指だけスポーツ)みたいなゲームがとにかく流行っていましたね。

今のゲームはスピード感があるものもありますが、割と頭を使って考えさせたり、美しいグラフィックを駆使していたりするものが多いようです。要素を組み合わせることで強くなり、新しいステージに進めるなど、頭脳プレーと運を必要とする点で、初期のそれとは変わってきていると思われます。中には知育ゲームとRPGを組み合わせたゲームもあり、教育との融合も進んでいるようです。

子どものための学習アプリは豊富

現在、子どものための学習アプリは非常に豊富です。ひらがなや算数を学べる、いかにも学習用といったものから、考える力を養うゲーム要素を取り入れたものまでバラエティに富んでいます。見た目は完全にゲームで、子どもの心をぐっとつかんでいますが、実際は想像力をかきたてる仕様になっているものなど、かつての「勉強!!」といったイメージからはかけ離れています。

暗記物も覚えやすいように動画で覚えることができたり、ダンス要素が盛り込まれていて身体を使って覚えることができたりと、デジタル教材による学習は、すでに既成概念を超えた進化を遂げています。学校教育においても、こういった要素は積極的に取り入れられつつあり、現在の教育を受けた子供たちが今後どんな大人になるのかは、非常に楽しみであると言えます。

子供時代に禁止されたファミコン

現在の親世代は、子ども時代にファミコン、思春期以降に携帯電話が出現し、どちらも親や学校によって制限されたり禁止されたりしたのではないでしょうか。なんとなく新しく出現したものを、異質に思え、教育によくないものではないかと排除する傾向は、いまでもあります。実際ファミコンにはまって大人になった子供たちを見て現在思うことは、ゲーム時間が長かった子が、特別に記憶力が悪い・集中力がない大人になった事実はないと感じるということです。個人的な意見ではありますが、ゲームにはまり、相当な時間をテレビの前で過ごした同級生は、ゲーム業界や映像業界に進み、好きなことを仕事にして生きている人が多いです。

自分の時代にないものを取り入れるのはよいことでも悪いことでもない

スマホもアプリもYouTubeも、自分たちの子供時代にはなかったものです。正直どんな影響を及ぼすのか、マウスで実験したところで結論は出ないことでしょう。ですから、子どもの生活にそういったものを取り入れていくことは、よいことなのか悪いことなのか、正解は出ないと思います。ゲームがダメで、知育アプリならよいというイメージも、明確な実験結果が出る日は、その子供たちが大人になるころ。せっかくだからよいものを、しっかりと作られたものを取り入れたいですが、どれがよいものかは、明確にはわからないですね。

せっかくだから親も学ぼう

新しいものが出てきて、非常に良さそうに思えても取り入れるか否か迷うところです。そこで、まずは子供と一緒に親も学んでみることをおすすめします。アプリやデジタル教材がどれほど効果的な教材であるか、きっと自分自身で感じることができるでしょう。

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