「商品やサービスの認知を広げたいけれど、広告予算は限られている」「PR TIMESやValuePress!のような有料サービスはハードルが高い」――そんな悩みをお持ちの広報・マーケティング担当者の方は多いのではないでしょうか。実は、初期費用も配信費用も一切かからない「完全無料」のプレスリリース配信サービスは、現在も複数存在しています。
本記事では、2026年5月時点で実際にアクティブに運用されている「完全無料のプレスリリース配信サービス」のみを厳選してご紹介します。有料サービスの無料プラン(PR TIMESスタートアップチャレンジやValuePress!のフリープランなど)は対象外とし、誰でも純粋に無料で使えるサイトだけを取り上げました。
目次
無料プレスリリース配信サービスの評価軸
無料サービスを選ぶ際、サイトに「無料」と書いてあっても、実際には更新が止まっていたり、審査がほぼ通らなかったり、ということが少なくありません。そこで本記事では、以下の3つの視点で客観的に評価しました。
- サイトのアクティブさ:直近1週間(2026年5月11日〜5月17日)に各サイトへ投稿されたプレスリリース件数を、公式API・月次日付一覧ページ・プレスリリース一覧ページなどを走査して直接カウント
- Googleニュースへの配信:配信記事がGoogleニュースに表示されるかどうか
- SNSへの自動投稿:投稿がSNSへ自動で連携される仕組みが公式に提供されているか、される場合はどのアカウントから配信されるか
完全無料プレスリリース配信サービス 比較表
以下に、本記事で取り上げる6サービスの主要データを一覧でまとめます。投稿数は2026年5月20日時点で各サービスの公式サイトから直接カウントしたものです。
| サービス名 | 投稿数(5/11〜5/17) | Googleニュース配信 | SNS自動投稿アカウント(公式説明より) |
|---|---|---|---|
| pr-free.jp(PR-FREE) | 187件 | ○(配信実績あり) | 運営公式アカウントからの自動投稿は明記なし |
| prerele.com(ぷれりり) | 65件 | 未確認 | X:@prerele 有料対応のみ(記事執筆時点の最新は2026年4月23日でアクティブか判断できず) |
| press.portal-th.com(ツナググ) | 39件 | 未確認 | X:@tsunagugu Facebook:ツナググsns プレスリリースの無料配信サービス |
| free-pressrelease.com(FREE PRESS RELEASE) | 20件 | 未確認 | Facebookページ:ベンチャーニュース |
| pressnow.jp(PRESSNOW) | 19件 | 未確認 | 運営公式アカウントからの自動投稿は明記なし |
| linkpress.jp(リンクプレス) | 8件 | 申請中(公式アナウンス) | Threads/Facebookページ/Bluesky |
投稿数ではPR-FREEが187件と他を圧倒しており、これにぷれりりが65件、ツナググが39件と続きます。Googleニュースへの配信実績が確認できたのはPR-FREEのみで、SNSへの自動投稿は6サービスのうち4サービスが公式の機能として備えています。「Googleニュース配信」「SNS自動投稿」の両方を備えているサービスは、現時点では存在しません。それぞれの強みを踏まえて、おすすめ順にランキング形式でご紹介します。
【1位】PR-FREE(ピーアール・フリー)
サイトURL:https://pr-free.jp/
PR-FREEは、2020年6月から運用されている完全無料のプレスリリース配信サービスです。会員登録もログインも不要で、フォームに必要事項を入力するだけで投稿できます。公式サイトの情報によれば、審査通過率は99%以上、投稿後5分〜1時間で公開されるスピード感が魅力です。
本記事の調査では、直近1週間(5/11〜5/17)の投稿数は187件と、6サービスの中で群を抜いてアクティブな運用が続いていることが確認できました。総利用者数は9,114社(2025年7月時点、公式発表)に達しており、無料サービスとしては国内最大級の実績を持ちます。
もう一つの大きな強みがGoogleニュースへの配信実績です。投稿された記事がGoogleニュース経由でも閲覧される可能性がある点は、他の無料サービスにはない大きなアドバンテージで、検索エンジンからの自然な流入を期待できます。
「配信先の一部のニュースメディアから情報料を受け取る」ビジネスモデルにより、投稿側の費用負担をゼロにしている点も特徴です。一方で、配信先メディアは非公開で、レポート機能や閲覧数の確認はできません。運営側の公式SNSアカウントからの自動投稿機能は公式情報として明示されていないため、SNS拡散効果は限定的と考えるのが妥当です。
【2位】ぷれりり(PRERELE)
サイトURL:https://www.prerele.com/
ぷれりりは、2010年から運用されている老舗の完全無料プレスリリース配信サービスです。個人情報の登録が不要で、住所や電話番号も入力する必要がなく、企業に限らず個人でも気軽に利用できる点が大きな強みです。
本記事の調査では、直近1週間(5/11〜5/17)の投稿数は65件と、6サービス中2番目の水準で安定した運用が続いていることが分かりました。2026年5月時点で40,000件を超える掲載実績があり、第三者メディアでは審査通過率も95%以上と紹介されています。
SNS面では、公式Xアカウント(@prerele)が2010年から運用されており、配信されたリリースが公式アカウントから拡散される仕組みが公式・第三者メディアの双方で紹介されています。なお、修正・削除は原則不可(有料対応のみ、税込5,500円/件)という点や、文字装飾ができない点には注意が必要ですが、老舗サービスならではの安定運用は依然として大きな魅力です。
【3位】ツナググ(TSUNAGUGU)
サイトURL:https://press.portal-th.com/
ツナググは、複数のポータルサイトを運営するエムクアWEBサポートが提供するプレスリリース配信サービスで、毎月5記事まで無料で利用できます(6記事目以降は1記事10,000円)。会員登録不要で、フォームから直接投稿できるシンプルな設計が特徴です。
本記事の調査では、直近1週間(5/11〜5/17)の投稿数は39件と、無料配信回数に上限がある中でも安定した投稿数が確認できました。大きな強みはSNS自動投稿で、配信されたリリースはツナググ公式X(@tsunagugu)とFacebookページに自動的にポストされる仕組みが公式に説明されています。サイト掲載+SNS拡散の二段構えで露出を狙える点は、PR-FREEやPRESSNOWにはない優位性です。
注意点として、2026年2月17日より「無料配信した記事のURLを自社サイトやSNS等で告知すること」が利用条件として明示されており、未告知が確認された場合は1記事あたり10,000円+税の利用料が請求される運用に変更されています。完全に一方通行で使いたい方には、この条件は留意しておく必要があります。
【4位】リンクプレス(Linkpress)
サイトURL:https://linkpress.jp/
リンクプレスは、株式会社エレファンキューブが2026年5月4日に提供を開始した、登録不要・完全無料のプレスリリース配信サービスです。直近1週間(5/11〜5/17)の投稿数は8件と、β版立ち上げから日が浅く実績はこれから積み上がっていく段階ですが、機能面では他の無料サービスにない先進的な設計が盛り込まれています。
第一の特徴は、AIによる自動審査です。投稿された原稿は本文と画像を含めてAIが自動でチェックし、スパム・誇大表現・著作権侵害の疑いがある記事は公開されない仕組みになっています。
第二の特徴は、SNS自動投稿の充実です。審査通過後、Threads・Facebookページ・Blueskyの3つのSNSに自動投稿される設計で、記事タイトル・URL・カテゴリ・配信元などのハッシュタグが自動付与されます。なお、X(旧Twitter)はAPIの完全有料化を理由に当面は連携対象外と説明されていますが、今後Instagram・TikTokなど他媒体への対応拡大も予定されていると公式にアナウンスされています。
第三の特徴は、生成AI検索(SGE:Search Generative Experience)への最適化を主軸に据えていることです。従来のプレスリリース配信が前提としてきた「サイトに掲載されればクロールされて検索結果に表示される」という導線は、AI検索時代には十分に機能しなくなりつつあるという課題意識から開発されています。Googleニュースへの出稿は記事執筆時点で申請中・運用しながら整備中と公式にアナウンスされています。
記事の取り下げURLが公開完了メールに記載され、投稿者自身がいつでも取り下げられる仕組みも、他サービスに比べて利用者にやさしい設計と言えます。β版という位置づけのため、実績の積み上がりはこれからですが、設計思想として「AI時代・SNS時代に最適化された無料プレスリリース」を志向している点に独自性があります。
【5位】FREE PRESS RELEASE(フリー・プレスリリース)
サイトURL:https://free-pressrelease.com/
FREE PRESS RELEASEは、2015年から任意団体として運営されていたサービスが、2022年10月に運営体制をリニューアルしてスタートした完全無料のプレスリリース配信サービスです。「配信無料・会員登録不要」をコンセプトに、シンプルな運用が支持されています。
本記事の調査では、直近1週間(5/11〜5/17)の投稿数は20件と、6サービス中4番目の水準でした。配信スピードは最短1時間〜7営業日以内と公式に案内されており、急ぎでない情報発信に向いています。プレスリリース投稿の申し込みにはGoogleアカウント(無料のGmailで可)でのログインが必要となります。
SNS面では、配信されたリリースが公式Xアカウントおよびfacebookページ「ベンチャーニュース」へ自動配信される仕組みが公式に明示されています(プレスリリースとSNS投稿は同時ではなく時間差での投稿)。Googleニュースへの直接的な配信機能の言及はありません。
【6位】PRESSNOW(プレスナウ)
サイトURL:https://pressnow.jp/
PRESSNOWは、BMBプランニングが運営し、2025年6月にスタート、2026年3月18日に正式公開された比較的新しい無料プレスリリース配信サービスです。会員登録不要で、公式案内によれば審査通過率90%、投稿後1時間〜3営業日以内で公開される設計となっています。
本記事の調査では、直近1週間(5/11〜5/17)の投稿数は19件でした。記事構造の最適化や掲載スピードの向上、ニュース形式での記事掲載など、検索エンジン経由での流入を意識した設計が公式に説明されています。
注意点として、無料掲載の場合には「掲載後にPRESSNOW掲載記事をご自身の運営サイト等でご紹介いただく」ことが利用条件として公式に明示されています。つまり、無料で出した代わりに、自社サイトからの被リンクが運営側に発生する仕組みです。完全に一方通行で使いたい方には、有料の「VIPオプション」(PRESSNOWへのリンク設置不要、提携メディアへの外部配信付き)も用意されていますが、無料利用時には留意が必要です。SNS自動投稿機能やGoogleニュースへの直接配信機能については、現時点で公式の明記は確認できていません。
【参考】サービス終了済み・更新停止のサイトにも注意
過去に「無料で使える」と紹介されていたサービスの中には、すでに終了したものや更新が止まっているものもあります。代表的なものとして以下が挙げられます。
- PressWalker(プレスウォーカー):株式会社KADOKAWAが2022年3月14日から運営していた完全無料のプレスリリース配信サービス。利用企業数は最終的に13,000社以上にまで拡大していましたが、2026年2月25日をもってサービス提供が終了しています(2025年12月8日付公式お知らせより)。
- HARMONY PRESS(ハーモニープレス):HTTPS未対応で更新も止まっている状態と複数のレビュー記事で指摘されています。
- DirectPress:掲載は可能ですが広告表示が多く、サイトデザインも長く更新されていません。
- プレスリリースゼロ:株式会社PR TIMESが運営していた無料サービス。2021年5月20日をもってサービスを終了しています。
「無料プレスリリース」で検索するとこれらのサービス名もヒットしますが、現状での利用はおすすめしにくいため、最新の運用状況を必ずご確認ください。
無料プレスリリースサービスを選ぶときの3つのポイント
最後に、無料サービスを賢く活用するためのポイントを3つ整理します。
1. サイトが現在もアクティブかを必ず確認する
無料サービスでは、サイトが運営停止状態でも「無料で配信できます」という案内ページがそのまま残っていることがあります。投稿前には必ずトップページを開き、直近1週間以内に新しいリリースが掲載されているかを確認しましょう。本記事の比較表でも、投稿数が極端に少ないサービスは事実上の運用低下を示唆しています。
2. SNS自動投稿の有無を確認する
AI検索(SGE)や生成AIの普及により、検索エンジン経由の流入だけに頼った設計はリーチ効率が下がっています。Threads・Facebook・Blueskyなど、配信元がSNSへ自動投稿してくれる仕組みがあるかどうかは、無料サービスの実質的な効果を左右する重要な要素です。なお、SNS自動投稿機能を「公式に提供している」サービスでも、実際の運用アカウントが直近で投稿を継続しているかは別途確認することをおすすめします。
3. 複数サービスへの同時配信を前提に設計する
無料サービスは1サイトだけで完結させようとせず、性質の違う2〜3サイトに同時配信することで、検索エンジンインデックス・SNS拡散・被リンク獲得などの効果を最大化できます。たとえば「PR-FREEでGoogleニュース露出を狙い、ツナググでSNS拡散を、リンクプレスでThreads/Bluesky経由のAI検索対策を行う」といった役割分担が現実的です。
まとめ:完全無料でも、選び方しだいでPRは十分機能する
2026年5月時点で、完全無料・登録不要でプレスリリースを掲載できるサービスは、PR-FREE、ぷれりり、ツナググ、リンクプレス、FREE PRESS RELEASE、PRESSNOWの6サービスが現実的な選択肢となります。それぞれに強みと注意点があるため、自社の発信頻度や目的に合わせて選び分けることが重要です。
特に2026年は、Google検索が生成AIによる回答生成(SGE)へとシフトする過渡期にあり、「サイトに載せれば検索からアクセスされる」という従来の前提が崩れつつあります。これからの無料プレスリリース活用では、検索だけに依存せず、SNSへの自動拡散・構造化データへの対応・AI検索への引用されやすさといった観点が、サービス選びの新しい軸になっていくと考えられます。
エレファンキューブでは「リンクプレス」を運営しています
本記事の4位でご紹介したリンクプレス(linkpress.jp)は、私たちエレファンキューブが自社開発し、2026年5月4日にβ版を公開した完全無料のプレスリリース配信サービスです。
AIによる自動審査、Threads・Facebookページ・Blueskyへの自動投稿、生成AI検索(SGE)への最適化など、AI時代・SNSシェア時代を前提に再設計したのが大きな特徴です。「登録不要・完全無料・取り下げURL付き」と、利用者の負担を極力減らしながら、現代のPRに必要な機能を備えています。
スタートアップや個人事業主、地域の小規模事業者の方々にとって、有料サービスの初期費用・配信費用は依然として大きな壁です。リンクプレスは、こうした方々が「ひとまず情報を世に出してみる」最初のハードルを下げるためのサービスとして、これからも改善を重ねてまいります。ぜひ一度お試しください。
また、エレファンキューブではeラーニング・デジタル教材制作、AI活用支援、Web制作・SEO対策など、企業の情報発信全般をサポートしています。「自社の広報体制を見直したい」「AI時代の情報発信戦略を整えたい」といったご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
最終更新日: 2026-05-20

