代表メッセージ:私たちが「学び」を再定義する理由

株式会社エレファンキューブ 代表取締役の支倉常明です。

創業から丸18年となった本日、私たちエレファンキューブは、創業以来大切にしてきた企業理念を新しく刷新します。

これまでの私たちの理念は、「学習とインターネットの融合により、新しい学びの価値を創造する」というものでした。 インターネットという魔法のような技術によって、一部の人しか知らなかった情報が民主化され、誰もがアクセスできるようになった。だからこそ、その技術を使って良質な学びを多くの人に届けたい。そんな想いで、私たちはeラーニングやデジタル教材を創り続けてきました。

しかし今、私は強い危機感とともに、この理念を自ら手放す決断をしました。 なぜか。生成AIという途方もない技術が、私たちの前提を根底から覆してしまったからです。

目次

「わかりやすく教える」ことの価値が消滅する日

これまでの学びにおいて、膨大な情報の中から必要なものを探し出し、要約し、人にわかりやすく提示することは、「人間の重要な役割」でした。私たちエレファンキューブも、その「わかりやすくコンテンツ化して届ける」ことに誇りを持ち、価値を提供してきました。

しかし、皆さんもご存知の通り、AIは今やその作業を一瞬でやってのけます。

AIがこれほどまでに優秀に情報を処理し、最適解を出してくれる時代において、「知識をわかりやすく教えるだけの教材」にどれほどの価値が残るでしょうか?

クライアントから言われた通りに作り、上司から言われた通りに作業をこなす。そんな「言われたことをやるだけ」の仕事のやり方で、私たちは生き残っていけるでしょうか?

答えは、明確に「ノー」です。

私たちは、この猛烈なスピードで変化する時代の中で、自分たちの存在意義をもう一度、ゼロから問い直す必要に迫られました。

AI時代に、私たちは何を学ぶのか?

AIが情報を瞬時に処理してくれるのなら、人間はもう何も学ばなくていいのでしょうか。

私は、全く逆だと考えています。

AIがどれだけ論理的で正しい「答え」を導き出したとしても、現実の複雑で泥臭い社会の中で「私たちは何を目指すのか(目的)」を決め、責任を持って決断し、行動に移すのは、私たち人間の役割です。

つまり、これからの時代に本当に必要な学びとは、「答え」を探すことではありません。

「目的を達成するために、どうしたらよいか自分で考える力」を鍛えることなのです。

未知の課題に対して問いを立て、AIという優秀なパートナーを指揮し、コラボレーションしながら新しい価値を生み出していく。この「思考のプロセス」こそが、これから人間が磨き続けるべき最大の武器になります。

「知識の運び手」から「思考の道具の創り手」へ

この本質に立ち返ったとき、私たちが進むべき道は一つしかありませんでした。

私たちエレファンキューブは、単に知識を伝えるだけの「教材制作会社」にとどまることをやめます。

これからは、ユーザーが「自分で考える力」を身につけるための最適な「ツール」や「環境」を提供する企業へと進化します。

それは動画コンテンツかもしれないし、思考を深めるワークシートかもしれない。あるいはAIと対話する新しいシステムかもしれません。手段や形にはこだわりません。

時代に最適なテクノロジーを駆使し、人が自ら考え、行動するための「思考の道具」を創造し続けること。それが、私たちの新しい使命です。

新しい企業理念:「学びを再定義する。」

この強烈なパラダイムシフトの最前線に立つ決意として、新しい企業理念を掲げます。

「学びを再定義する。」

知識の獲得から、思考の自律へ。

私たちは、最適なツールと環境のデザインを通じて、人が目的を達成するための思考プロセスを育みます。

すべての学びを、自分の頭で考え、行動するための「推進力」に変えていくために。

ユーザーに「考える力」を提供する私たち自身が、思考停止していて良いはずがありません。

私たちエレファンキューブのメンバー一人ひとりもまた、「言われたことをやる」集団から脱却し、「自ら考え、目的を達成する」自律した組織へと変わり続けます。

答えのない問いに立ち向かい、自らの頭で考え抜く人をもっと増やしたい。

エレファンキューブの「学びの再定義」に向けた新たな挑戦に、どうかご期待ください。

2026年7月18日
株式会社エレファンキューブ
代表取締役 支倉常明

最終更新日: 2026-07-18