eラーニング研修「知識を与える」から「身に着け・考えさせる」へ

知識を与えるだけの研修はもう不要

研修の中にはまれに、講師がひたすらテキストを読み上げるだけ・・・なんてケースもありますよね。実際私も「ひたすら講師がテキストを読み上げる研修」を受けたことがあります。その研修はテキストの事前通読を義務付けられていたこともあり、一回読んできたテキストをひたすら音読される時間は・・・眠気との戦いになりました。周りはかなりの割合で寝ていたと記憶しています。そこまで「ハズレ」の研修はまれとはいえ、まだまだ「ただ知識を与える方式」の研修は多いのかもしれません。

とはいえ現在は、知識を得るだけならインターネットで調べる事で解決する事例が多いのではないでしょうか。簡単な動画やまとめサイトからそれなりの知識が得られるとなれば、「ただ知識を与えるだけ」の研修は、存在意義を失っていくことでしょう。

身に着ける・考えさせる技術

知識へのアクセスが容易になった時代において、研修の場はただ一方的に教えるだけではなくなっています。講師に求められる力量は、研修の場において、研修生に考えさせ、気づきを与え、身に着けさせる。研修後の業務に確実に活かされるレベルに達しています。そして、そのためにはこれまでの紙の教材だけでは不足することもあり、フォローアップのためにもeラーニングやデジタル教材は利用されるようになっています。

楽しく身に着けるゲーミフィケーション

学習をゲームのように楽しく、「ハマる」ように・・・。近年ゲーミフィケーションを教育に取り入れる方法が注目を集めています。ゲームには強制されたわけでもないのに、時間を忘れてのめり込んでしまう魅力があるでしょう。それは、ゲームに取り入れられた「わかりやすいレベルアップの法則」「高揚感がある称賛」など、楽しく気分良くしてくれる仕組みにあります。これを取り入れることで、学習は「頑張る」ものから「楽しく」学ぶものへと変わっていくのです。ゲーミフィケーションはeラーニングとも相性がよく、映像や仕組みをうまく取り入れていくことで通常の座学よりもレベルが高いものに仕上げることができるのです。

積み重ねの学習マイクロラーニング

マイクロラーニングはその名の通り小さな学習時間で学べるコンテンツです。数分で出来る問題や動画が多く、時間がない人でも細切れの学習時間を確保できます。1回数分でも、1日に何回も学習することで、十分な学習時間が確保できるところが、マイクロラーニングの魅力です。アプリやスマホと相性がよく、各資格試験や英語学習アプリに取り入れられています。

講師の力量を再現して届けるeラーニング

eラーニングはコンテンツの作り込み方次第で、優秀な講師の力量を再現することもできます。ある程度画一的にはなりますが、問いかけ方や出題のタイミングなど、しっかりと作り込んでいくことで、座学と変わらない、またはそれ以上の有意義な研修を提供できるでしょう。コミュニケーションツールを利用することで、実際に講師と話しながら研修を進めることも可能です。集合研修の開催が難しくなった時なども強い味方です。