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【講演レポート】マイクロラーニングの効果測定と人材育成

eラーニングアワード2018。講演レポートを続けます。

今回は「マイクロラーニングの効果測定と人材育成」、サイコム・ブレインズ株式会社 取締役最高デジタル責任者 川口 泰司氏の講演をお聞きしました。隙間時間学習の味方、マイクロラーニング。その名の通り、すごく短い時間でのちょっとした学習に合わせたコンテンツが魅力です。ただ、その短さから、今まで効果測定についてはあまり考えたことがありませんでして。それゆえ、マイクロラーニングの効果測定がどう活かされていくのか、興味津々です。

マイクロラーニングは隙間学習法

マイクロラーニングは短いコンテンツで、隙間時間に学習を進めることができる、学習スタイルです。資格試験の問題集アプリや、英語学習などで数分の動画を配信など、「勉強」分野のイメージが強かったように思います。ですが、最近では企業研修にも取り入れられているそうです。こういったことから、これまでの学習者の自主性に任せて配信されるだけの内容から、学習結果を効果測定し、さらに人材育成に結び付ける方向に進化しています。

マイクロラーニングでも学習管理を行い、eラーニングのように学習状況や行動を分析。データを蓄積することができるそうです。マイクロラーニングによる効果測定が可能になれば、まとまった時間で研修を受けることができない社員のデータも蓄積することができます。OJTの補助として、eラーニングや集合研修と融合させて・・・。マイクロラーニングの活用法は広がっていきそうですね。

マイクロラーニングでできる学習

マイクロラーニングで可能な学習は、スマホアプリで出来るような「短いコンテンツの配信」や「問題と解説」「辞書のように知識を検索できるコンテンツ」です。これらは短い時間で学習可能であることが最大の魅力です。そして、多くの場合スマホで学習するものであり、隙間時間に自発的に学習してもらう必要があります。

このため、思わず見たくなるような、魅力的なコンテンツである必要があるそうです。学習設計や学習デザインがよいものでないと、学習が促進されにくくなります。このため、ゲームに匹敵するような面白さが望まれるのです。たしかに、隙間時間に他のゲームアプリやLINEのチェックと競合して「やりたい意欲」を持たせるには、面白さは必須かもしれません。

そして、なるべく多くの学習機会を持ってもらわないことには、効果測定もしにくいのです。このため、マイクロラーニングにおける学習デザインは非常に重要なものとなります。

マイクロラーニングで効果測定

マイクロラーニングで行う効果測定手法としては、まずは各ステップを突破するためのスキルと業績評価が結びつくように構築することから始まります。そして、受講者の行動データを取るために、「短期間で経験サイクルを回すクイズ」などのコンテンツを提供。さらに、「ミニドラマ⇒クイズ⇒解説映像」の形式にするなど工夫が盛り込まれます。

この時回答はひとつではなく複数にすると効果的。「正解の数は不明。あるだけ選べ」方式の問題は、しっかりと考えさせることができますので、データもしっかりと取れるそうです。こうして工夫をしながら、学習状況のデータを収集し、変化のモニタリングをしていきます。

マイクロラーニングを人材育成へ

マイクロラーニングでデータ収集をしたら、今度はそのデータを人材育成に活かすことができます。短いコンテンツだからこそ、選択に志向があらわれたり、モチベーションに応じて進捗度合いに変化があったりするのです。こういったデータをもとに、適切な人材配置や退職の食い止めなどを行うこともできます。eラーニングを人材育成に活かしている企業は増えていますが、これからはマイクロラーニングも活躍の場を広げていきそうです。