ゴールデンウィークが明け、新入社員の配属が本格化する5月中旬。この時期に人事担当者や現場のマネージャーを悩ませるのが、新入社員の心身の不調、いわゆる「五月病」です。
離職につながる五月病
ある意識調査によると、ゴールデンウィーク明けにモチベーションが低下する20代は実に7割以上にも達します(※1)。中には、「五月病を経験した20代社員のうち、『約4割』がそのまま退職に至ってしまった」というデータも(※2)。
新入社員の早期離職は、採用費用やそれまでの研修コストを含めると、1人あたり数百万円単位の損失(※3)になるとも言われており、企業にとって五月病への対策は「個人の気分の問題」ではなく「経営課題そのもの」です。
※1 2025年3月度 マイナビキャリアリサーチLab「中途採用・転職活動の定点調査」
※2 2023年3月発表 ヘルスケアテクノロジーズ株式会社「五月病に関する意識調査」
※3 2024年8月発表 『エン転職』1万人アンケート「早期離職」実態調査
かつては現場の先輩社員が「あいつ、最近元気がないな」と気づいて声をかける…といったフォローができましたが、リモートワークやハイブリッドワークが普及した現在、すべての不調を会社側が察知するのは不可能です。
そこで今、多くの企業が導入しているのが、社員が自分自身で心の不調に気づき、対処する力を養う「セルフケアのeラーニング(デジタル教材)」です。
eラーニングでセルフケアを学ぶメリット
産業医などの専門家が監修した「メンタルヘルス・ガイドライン」をお持ちの企業も多いと思いますが、それが「文字ばかりの長編PDF」として社内ポータルの奥底に眠っているだけでは、本当に困っている社員にはなかなかその情報が届きません。
コンテンツをeラーニングなどのデジタルコンテンツにすることで、下記のようなメリットがあります。
- 情報にアクセスしやすくなる
ガイドラインのPDFがあるだけでは、そのファイルがどこに保存されているのか探さねばならず、そもそもそういったファイルがあることすら認識しづらい面があります。デジタルコンテンツとして配信することで、情報にアクセスしやすくなります。 - 人の目を気にせずに学べる
集合研修など、大勢でメンタルヘルスについて学ぶのは心理的抵抗がありますが、スマホや自分のPCなど個別の環境で学ぶことで、素直に自分自身と向き合うことができます。 - 「心のシグナル」に自分で気づける
定期的に短いセルフチェックや対処法の動画を配信することで、社員自身が「今の状況は少し危ないかもしれない」と気づくきっかけになり、「誰かに相談しよう」と、手遅れになる前にアクションを起こせるようになります。
セルフケアコンテンツの活用例
セルフケアといっても、いろいろなやり方や考え方があります。その中から代表的な5つを、具体的な活用例と一緒にご紹介いたします。
1. 自分の限界を知る「ストレス・アウェアネス(気づき)」
倒れる寸前になるまで、自分のストレスに無自覚な人は意外と多いものです。まずは自分の今の状態を客観的に知るための教材が必須です。
- 【例】スマホでできる「疲労度セルフチェック」
「最近、寝付けない」「イライラしやすい」などの簡単な質問に直感的にタップして答えると、今のストレスレベルが「信号機の色」などで即座にフィードバックされるインタラクティブ教材が効果的です。
2. 折れない心を育てる「レジリエンス・ドリル」
仕事でミスをした時、「自分はダメな人間だ」と深く落ち込む(心理的視野狭窄)のを防ぎ、ストレスを跳ね返す力(レジリエンス)を鍛えます。
- 【例】視点の切り替え(リフレーミング)クイズ
「お客様から厳しいお叱りを受けた」というネガティブな状況を、「自分のスキルを上げるチャンスだ」など、ポジティブに変換するトレーニングを、ゲーム感覚の一問一答ドリル形式で学びます。
3. 上手な助けの求め方を学ぶ「アサーティブ・コミュニケーション」
新入社員が潰れてしまう最大の原因は「1人で仕事を抱え込んでしまうこと」です。角を立てずに周りを頼る具体的なスキルを教える必要があります。
- 【例】「SOSの出し方」ロールプレイ動画
忙しそうな先輩に対し「今、3分だけよろしいでしょうか?〇〇の件でご相談が…」と、実際にどう声をかければよいのか。具体的なセリフ回しを1〜2分のショート動画で視聴させ、現場ですぐに真似できるようにします。
4. 身体から心をほぐす「マインドフルネス&ストレッチ」
心と体は繋がっています。とくにデスクワーク中心の場合、身体的なアプローチからメンタルを回復させる教材が非常に人気です。
- 【例】休憩時間の「1分間リフレッシュ動画」
休憩時間や業務の合間などに視聴することを想定した、座ったままできる呼吸法や首・肩のストレッチ動画。短時間で簡単にできる「マイクロラーニング」にすることで、社員の日常的な習慣として定着しやすくなります。
5. 適切な相談先につなげる「窓口ナビゲーション」
どんなにセルフケアを行っても、自力ではどうにもならない限界は必ず訪れます。その時に「どこへ相談すればいいか」を迷わせない仕組みが重要です。
- 【例】フローチャート型のデジタルガイド
「人間関係に悩んでいる」→「社内ホットラインへ」、「体調が悪い」→「産業医面談の予約へ」というように、本人の悩みをタップしていくと、社内の適切な相談窓口にたどり着くスマホ用デジタルガイドブックです。
セルフケア教育を「スマホで触れる教材」で
私たち株式会社エレファンキューブでは、御社にすでに眠っている「健康管理マニュアル」や「産業医の資料」をベースに、小テストやアニメーション動画を用いた「直感的に学べるデジタル教材」へと生まれ変わらせるお手伝いが可能です。
「うちにはマニュアルなんてない…」という場合でも、大丈夫です。弊社はコンテンツ販売も行っており、すでにあるセルフケア教材から、いくつかを選んでご購入いただくこともできます。
新入社員の心身の健康を守るため、また大切な人材の定着のため。 自社専用のメンタルヘルス教材の制作にご興味がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください!
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最終更新日: 2026-05-08

