アニメーション動画って何?アニメーション動画の「種類」について解説

アニメーション動画

動画というと、「実写」のイメージを強く持たれている方は少なくないと思いますが、実は多くの企業で「アニメーション動画」を採用しているところは少なくありません。 

なぜ、企業が「実写」ではなく「アニメーション」の動画を採用するのでしょうか。

アニメーション動画とは何か。

アニメーション動画の「種類」についてポイントを抑えながらアニメーション動画の魅力をお伝えします。

アニメーション動画に興味のある方はもちろん、これから動画制作をご検討される方は、是非参考にしてみてください。

アニメーション動画の種類

実際に制作されているアニメーション動画の中から、幾つか種類を分けてご紹介致します。

種類の分類方法は、サイトによって異なっていますが目安として参考にしていただければと思います。

普段、私たちが目にしているアニメーション動画で一番多いタイプは、モーショングラフィックスです。

モーショングラフィックス

図形・写真・アイコンといった静止画に、動き(モーション)+視覚表現(グラフィック)を加えた動画、全般をモーショングラフィックスと呼びます。

素材の持つ特性に、動きと視覚表現がプラスされることで、より効果的なメッセージ性を発し、視聴者へインパクトを与えることが可能です。

更に、素材の動きや視覚表現に音(音声・音楽・効果音)を組み合わせることで、より記憶に残る動画を制作することができます。

メインで使う素材によって、呼び方が異なります。

◆ タイポグラフィ(文字)

シンプルで分かりやすい文字を素材として使っているタイポグラフィは、文字に動き+視覚表現(モーション)を加え、映像化した動画を言います。

文字の大きさを伸縮させたり、文字に捻じりを加えたり、分散させたりなど、様々な表現手法を使って変化をもたせ、視聴者の興味をグッと惹きつける効果を持っています。ワクワクした気持ちや、見ていて飽きない面白さだけでなく、文字の持つ美しさとダイレクトなメッセージによって、制作側の意図を伝えやすいメリットがあります。

◆ ピクトグラムアニメーション(絵文字・記号)

主に公共の建物内で目にすることが多い、非常口・トイレ・禁煙マークなどが有名なピクトグラム。シンプルな絵文字・記号を素材とし、動き+視覚表現を加えて動画にしたものをピクトグラムアニメーションと呼びます。

元々、ピクトグラムの特性は、誰が見ても意味が伝わるシンプルな絵文字と記号を使用している為、動画にした場合も同様に誰が見ても分かりやすいという利点があります。
その為、インターナショナルな場所や情報発信で使用が可能です。

また、グロテスクな表現をピクトグラムのシンプルな絵文字を使うことで、柔らかい表現に変える効果がある為、医療系の現場で使用されることも少なくありません。

◆ 線画アニメーション

シンプルな線と平面的な絵で描かれた線画アニメーションは、視覚的な情報が最小限であるため、ほかの動画と比べストレスが少なく、流れに沿ってスマートに見れる点でメッセージ性の高い動画です。

線の流れをついつい目で追いやすい私たちは、どんな展開が待っているのか!という、興味と期待感によって最後まで観てしまう魅力を持っています。

短い時間で行う手作りプレゼンテ―ションのような使い方が可能な動画です。

インフォグラフィックス(グラフ・図表・写真)

インフォグラフィックス(infographics)は、ネーミングの通り情報の可視化を目的とした動画です。テキストだけでは伝わりにくい情報も、グラフ・図表・写真を上手く使うことで、伝えたい情報量を減らさずギュッと圧縮して伝えられる効果があります。

また、難易度の高い情報を可視化することでシンプルに分かりやすく情報を伝えられるため共感を呼びやすく、SNSなどを利用すると拡散されやすい効果があります。

モーションの要素も合わさってるため、飽きることなく最後まで動画を観ることができます。

ホワイトボードアニメーション

ホワイトボードとペンを使って、実際に目の前でイラストや文字を描きながら説明をしていくタイプの動画です。

「書く」「描く」という過程を通して順序よく、スマートに情報を伝えることが可能です。視聴者側も線画と同じように、飽きずに見ることができます。

キャラクターアニメーション

キャラクターは、幅広い年齢層に受け入れられやすく、親しみと感心を持ってもらいやすいメリットがあります。

生身の人間だと不快に感じることも、キャラクターであれば許せる効果が絶大です。

キャラクターを通して商品だけでなく、企業への関心に繋げる効果もあります。

立体アニメーション

2Dや3Dを使ったアニメーションは、視聴者に平面の画像よりちょっとリッチな感じを与えてくれるため、関心を引きやすい魅力を持っています。

◆ 3Dアニメーション

3Dアニメーションは、3Dの奥行きを上手く活用して情報を伝える際に最適な動画です。

どんな場面で使用されているかというと、3Dによる仮想空間を演出したい場合に活用されています。

実写では難しいシチュエーションも3Dによって可能になるため、視聴者には臨場感と共に色々な場面を想定して、商品やサービスの魅力を伝えることが可能です。

  • 電化製品の取扱説明
  • 住宅関連や建築関連

◆ 3DCGアニメーション

3DCGアニメーションは、コンピューターグラフィック(CG)をディスプレイを使って3次元で表し、立体的な造形物を作りだす高度な技術を使った動画です。

主に医療系では、事前に検査や手術のシミュレーションを行う際に使われることが多く、検査や手術の時短と患者への負担を軽減する目的で活用されています。

また、医療の研究や教育分野でも役立っている3DCGアニメーションです。

また、工業系では、設計図を基に商品や試作品を可視化して、プレゼンを行う際に使用されることがあります。

3DCGを使う場面は特殊なこともあり、制作に時間が掛かるだけでなく専門技術を要するため、アニメーション動画の中ではコストが高額です。

まとめ

動画制作で大切なポイントは

  • 伝える情報に合わせた素材選び
  • 予算に合わせた動画選び

です。

制作費用に関しては、制作会社の力量によっても異なるので、その点にも注意してアニメーション動画の制作を検討されてみてはいかがでしょうか。